一般財団法人
トライアングル金山記念聴覚障害児教育財団
2013年07月09日 17時12分 (#2)

理事長ごあいさつ

聞こえない、聞こえにくいこどもと、その御家族のために

 1000人に一人のこどもは、うまれつき「聞こえないか、聞こえにくい」という問題をもっています。また生まれてから、聞こえにくくなってしまうこどももいます。
 こうした「聞こえない、聞こえにくい」こどもには、言葉を覚えていくあかちゃんの時から、こどもだけでなくご両親やご家族も、支援していくことが大事です。特に、21世紀になり、新生児スクリーニングが始まり、出産後から聞こえの検査が行われて、早期からの指導が求められています。
 当財団(トライアングルと略します)は、「聞こえない、聞こえにくい」こどもの未来を光り輝くものとするために、赤ちゃんの時から、こどもとそのご家族を支援しています。

親も楽しく、こどもも楽しく、豊かなコミュニケーション力を育てる

 トライアングルは親子のコミュニケーションを大事にしています。生まれてから小学校までの楽しく過ごす時期に、「聞こえない、聞こえにくい」という親子を支援し、一緒に楽しく遊び楽しみながらコミュニケーション、そして言葉を学ぶことを基本にしています。
 トライアングルでは3つの柱として、幼児教育を支援しています。

 第一に、安定した親子関係を作る。
 第二に、一人一人にあわせた教育。
 第三に、豊かなコミュニケーションを育てるということです。

とまどい悩むご両親の支援を重視し、楽しい子育てを目指しています。

46年の歴史をもつ「聞こえない、聞こえにくい」こどもの支援の草分け

 当財団(トライアングル)は、1967年、先駆者の金山千代子先生が、東京新宿で始められた、「母と子の教室」から出発した、我が国おける「聞こえない、聞こえにくい」こどもさんとご家族のための、赤ちゃんからの教育と支援の草分けの団体です。1993年には、「聞こえない、聞こえにくい」本人と、その家族と、専門家の三者の集まったトライアングルという団体になりました。さらに、2012年、財団法人として、東京大学先端研の、我が国で最初のもうろう者の教授であられる福島智先生のバリアフリー分野との連携で、駒場の先端研キャンパスの中に、ご両親(ご家族)とこどもさんのための指導教室を開いています。
 「聞こえない、聞こえにくい」こどもさんをもつご家族の方、年齢はといません。気楽にご相談ください。小学校入学までに加えて、小学校、中学校、高等教育機関での教育についてのご相談、支援も行っています。また、たくさんの楽しい行事もあります。ご参加ください。

2013年7月15日
トライアングル金山記念聴覚障害教育財団
理事長 児玉真美